アリィの正体は勇者なのか？

前々回の記事を書いた後、改めて「ぷよぷよクロニクル」について検索していると、「アリィの正体＝サタンが改変する前の絵本の世界の勇者」という考察の記事を見かけて、「ああ、なるほど」と思いました。

本来ならアリィこそが絵本の世界の真の勇者であるが、サタンによる改変を受けたため、「自分ではなく、アルルを勇者だと思い込んでいた」という説は読んでて面白かったです。

出典：https://puyopuyoquest.sega-net.com/news/210423_86830.html

…ぷよクロではサタンからの改変を受けるわ、小説ではウロボロスによって絵本の世界から追い出されるわ、アリィもなかなか難儀なキャラですね💧

筆者としても「アリィ＝絵本の世界の真の勇者説」に異論はないのですが、しかし、ここで一つ疑問が浮かびます。

そもそも「勇者」とはなんでしょうか？

読んで字のごとく勇ましい者の事でしょうか？

ファンタジー世界の「勇者」といえば、剣や魔法を駆使して魔王を倒して世界を救う存在というのが一般的でしょうか？

しかし、アリィには（これもサタンからの改変の影響なのかもしれませんが）勇ましいイメージも、剣や魔法を駆使して敵と戦うイメージもありません。

つまり、「敵と戦う」という部分がごっそりと抜け落ちた、単に「世界を救う者」という意味での勇者だったのではないでしょうか。

まどか　出典：マギアレコード

「魔法少女まどか☆マギカ」のまどかのように、破滅へと向かう物語のクライマックスに世界を愛で包んで救うデウスエクスマキナ、それこそが「アリィ＝お告げの勇者」だったのではないでしょうか？

では破滅をもたらすものは？

そもそも論、アリィ含めてサタンに改変される前の絵本の世界の情報が全くないので全て推測（妄想）に過ぎないのですが、アリィの正体が「お告げの勇者」だったとして、本来の絵本の世界に破滅をもたらす存在はなんだったのでしょうか？

正直、これについては全く分からないのですが、改変後の世界だと、エコロというもう一人の介入者によってアリィからラフィソルが誕生します。

アリィが世界を救う勇者ならば、その分身のラフィソルこそが世界に破滅をもたらす魔王なのでした。

…アリィの正体が「絵本の中の真の勇者」であるなら、クライマックス直前でいつも通りアルルがサタンをぶっ倒し、その事でアリィにかけられていた改変が解け、本来の自分を取り戻したアリィが「ありがとうアルル。やっぱりあなたは私にとっての勇者です」となったところで、ルーワのペンダントの力が発動し、ラフィソル爆誕、彼女からアリィと絵本の世界を守るためにアルル達が最後の戦いに挑むというストーリーにすれば良かったんじゃね!?

今からでもいいから、誰か、ぷよクロのストーリーをそんな感じに改変してくれないかな？(^_^;)

※あと、最後にラフィソルを救って「良いことした体」になっているから見過ごされているけど、アリィにルーワのペンダントを渡したエコロの事も、少しは懲らしめてくれてもいいのよ？

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