前回は「ぶとうかいのルルー」の性能面の感想だったので、今回は☆7イラストの感想&考察です。
人形のサタン相手に幸せそうな笑みを浮かべて踊るルルーはかわいくもあり、滑稽でもあり、どこか切なくも見えるという、ぷよクエ史上1、2を争うストーリー性の高いカードイラストだと思います。
性能面でプリキュアに負けているのが本当に口惜しい
ぶとうかいのルルーが踊る相手は本物のサタンではなく、人形ーーつまりそれは、ルルーの中にある「理想化されたサタン像」であり、「理想の未来」そのものだと考えることもできます。
ルルーも今自分の目の前にあるのは「本物(=現実)」ではないという事は重々承知の上で、「いつか来るであろうサタンと結ばれる日」を夢見て、今は自らが作った人形(≒理想)のサタンと踊りを踊っているわけです。
…しかしその未来がいつになるのか、そもそもそんな日が本当にやって来るのかは、誰にも分かりません。
ぷよシリーズや魔導物語にはコンパイル時代から「特定の誰かに恋するキャラ」が登場しているわけですが、筆者が思うに、彼らの多くは(おにおん&おに子を除き)、☆7で描かれているぶとうかいのルルーのようなものです。
つまり、意中の相手が目の前にいるのに、実は「本物(=現実)」を見ていない。
自分が見ているのは「ありのままの相手の姿」ではなく、「自分の中にある理想化された相手の姿」だというのに、その事に気がついていない。まさに「恋は盲目」状態で、盲目であるが故に、相手の本心が分からず片思いのままだともいえるし、盲目であるが故に、片思いなのに幸せな未来を夢見て今を生きる事ができてもいる…そんな状態です。
サタルル以外にもセガぷよやぷよクエ内にそれがよく分かるセリフやシーンがちょいちょい登場しているのですが、ヘタに引用するとそのカップリングファンから怒られそうな気がするので控えようと思います💦
以上、「☆7ぶとうかいのルルー」は「ぷよシリーズや魔導物語における恋愛事情を象徴するかのようなイラストだと思います」というお話でした。
※なお、片思いだからといって筆者は特定のカップリングを否定しているわけではありません。むしろ片思いが多いからこそ、ぷよぷよや魔導物語シリーズの恋愛事情は面白いのだと思います。
ぶとうかいのルルーも、彼女の隣にいるのが本物のサタンではなく人形だからこそインパクトが絶大ですしね。