前回の記事で「ぷよクエやセガぷよは魔法か科学かどちらかの世界観に決めて欲しい」と書いたのですが、「異邦のドッペル・サーカス」はファンタジーに振り切っていて面白かったですね。
(ぷよ4に登場する)ドッペルゲンガーアルルは人気キャラではあるけれども、コンパイル時代から正体をはぐらかされてきたキャラで、彼女を主役に据えるのはなかなか難しかったのではないかと思うのですが、
彼女の狡猾さや、戦乙女衣装を手に入れた経緯などがちゃんと描かれていて期待以上のものが見られました。ありがとうございますm(__)m
「ドッペルゲンガーなアルルが主役」ということで今回のストーリーはなかなか異色といいますか、「異邦シリーズのメンツが通常verの自分達やその世界を乗っ取ろうとする」という、ガチで侵食系ホラーな内容でした。
PC98魔導は「グロテスクな描写やモンスターで直接恐怖を煽る」タイプのホラー作品でしたが、今回はあくまでポップで明るい、ギャグテイストな雰囲気で包みつつ「中身はガッツリと侵食系のホラー」という、ぷよシリーズでは珍しい…魔導物語を視野に入れても多分初の事例なのではないでしょうか。
「“そっくりさん”が本物と入れ替わり、いつの間にか世界そのものが乗っ取られようとしていた」というクレしん映画「伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ」を思い出さずにはいられませんでした。(見た事がある人も多いと思うけど、未視聴の方は凄く面白いから見てみて)
ドルルはポルックスや異邦シリーズ達について「みんなドッペルゲンガーじゃなかったのか」と残念がっていましたが、
「ドッペルゲンガーに会うと死ぬ」と言われている由縁の一つは「ドッペルゲンガーに本物の自分を殺されてしまうから」だそうです。
つまり今回は、ドルルより異邦シリーズ達の方が「ドッペルゲンガーらしい活躍をしていた」と言えるのもしれません😅(勿論、直接生命を奪うような描写はないが、「成り代わり」で存在自体奪おうとしていたのは「殺す」と同等の行為と言えるのかも)
ドルルもせっかく強い力を手に入れたのだから、つべこべ言っていないで「アルルを倒しに行けば良かったのに…」と思うところもありますが、さすがにそこまで描くのは色々ハードルが高かったのかもしれません(^_^;)
引き合いに出したクレしん映画「踊れ!アミーゴ」もそうですし侵食系ホラーはだいたい「侵食される側」の視点で「侵食される恐怖」を描いていますが、「異邦のドッペル・サーカス」は「侵食する側の視点でその過程を描く」のもドSな感じで面白かったです。
というか、
何ぃー!?Σ(゚Д゚;)
懐古中な筆者から見ても、ドルルより「ローザッテの正体」の方が気になって仕方がありません😂(ドルルの正体は「アルルの姿を模倣し、いつか彼女の存在そのものを乗っ取ろうとしている魔物」なのだと筆者は思います)
異邦サリヴァン達の口ぶりから察するに、彼らが通常verの自分達やその世界を乗っ取るのに邪魔な存在が「ローザッテ」で、彼を退けるためにドルルを利用しようとしていたと思うのですが、そもそも異邦サリヴァン達に「乗っ取り」を指示したのが「異邦のローザッテ」なのかもしれません。
それでもって、異邦のローザッテと通常ローザッテの関係はポルックスのように「二人で一人の双子」の可能性も…?
この伏線を回収するような形で「異邦の使いローザッテ」が登場する日は来るのでしょうか…?
凄く面白い話だったから続編キボンヌ(死語)。