9.5周年カウントダウンキャンペーンとして登場した「はなののリデル」
とてもかわいらしい衣装で話題になり、人気を集めました。
そんな彼女の特徴的な髪型は「コンプレックスであるツノを隠すため」です。
…というのも、「ツノ」を持つ亜人の彼女は人間から迫害されて来た過去を持つからです。
旧ぷよシリーズや魔導物語には魔王サタンや半龍半人のドラコケンタウロスを筆頭に、ツノを持つ魔物や亜人たちが多数おりましたが、「ツノを持つせいで迫害された」という設定を持つキャラはリデルが初めて…というか、現状唯一無二だと思います。
というのも、そもそも「ドラコケンタウロス」は個人名ではなく種族名であり、「魔導物語はなまる大幼稚園児」では魔王サタンのハーレムとして、彼(の客人である幼児アルル)のために踊る複数人のドラコケンタウロス達を拝むことができます。
旧ぷよや魔導物語シリーズは作品ごとに設定がバラバラなので、「サタンにハーレムがいる事」も、「そのお相手がドラコの一族」である事も本作独自の設定ではあるとは思うのですが、ぷよシリーズからは想像もつかないシュールな光景になっているので機会があれば是非「はなまる」をプレイして頂きたいです(笑)
ここで特筆すべきは「ツノのある魔王サタン」のハーレムを務めるのは、やはり「ツノを持つ魔物」であるドラコケンタウロス族だという事です。
プリンプタウンにはツノを持つ魔物の「おにおん」がいますが、彼にも同族のおに子という仲間がいます。
ぷよクエではコンビネーション「ツノ」を持つキャラが多数登場し、「ツノの有無」はキャラクターたちをグループ分けする要素の一つと化しています。
ストーリーを見ると、ツノのある魔物達(悪魔のロックバンドや鬼侍シリーズ達)はやはりツノのある同族同士でつるんでおり、リデルのようにツノを隠そうともせず元気ハツラツとしています。
つまり何が言いたいのかというと、魔導物語にしろぷよクエにしろ、ツノのある魔物たちはツノを持つ同族同士でつるむ事が多く、リデルだけが不運な事に「ツノを持つ同族に恵まれず、ツノを持つせいで人間から迫害される」という憂き目に遭ってしまったという事です。
20thではそんなリデルもサタンやドラコと出逢い、ツノを持つ仲間が増えました。
そろそろコンプレックスを克服しても良さそうですが、あれから(作中はともかく現実世界では)10年経った今も彼女が髪型を変える様子はありません。
恐らく「お友達を欲しがるセリリ」のように「ツノにコンプレックスを持ち、ツノ仲間を欲しがるリデル」というのが彼女の最大の特徴…というか「リデルというキャラクターを表現する一種の“記号“」と化していると思うので、彼女がツノを隠すのをやめる日が来る確率は低いのかもしれません。
それを良いとか悪いとか言うつもりは一切ないのですが、いつかツノコンプレックスを克服し、髪型を変えた彼女の姿も見てみたいですね。