ぷよぷよファンブログ

山本魔導の思い出

山本魔導

Twitterにも書きましたが、角川スニーカー文庫から出ていたライトノベル「魔導物語」シリーズの著者である山本剛先生が8/2に亡くなられたとの事です。一読者としてお悔やみ申し上げます。

山本魔導

本作(通称:山本魔導)は魔導物語全3巻、新魔導物語全3巻、超魔導物語全3巻の合計9冊に及ぶ「旧ぷよ・魔導物語」シリーズを掘り下げたライトノベルです。

(魔導物語の小説は、後に元コンパイル社員の織田健司氏も書かれました。こちらは織田魔導として下述します)

「魔導学校に通ったアルルとルルー」という原作ゲームの設定の掘り下げをしつつ、サタンに双子の弟がいたり、ルルーに師匠がいたりと独自要素も多いのが山本魔導の特徴です。

(ご存知の方も多いと思いますが)原作ゲーム(魔導物語3)では「魔導師」だったルルーを「格闘家」として描いたのは山本魔導が初で、その設定がぷよシリーズに輸入されて公式設定となり、ルルーの後継キャラであるセガぷよのラフィーナにも引き継がれました。

元々魔導師だったルルーを格闘家に変えてしまった事に不満を持つ方もいるみたいですが、「アルルとの差別化」という意味で良い変更だと思いますし、当時のコンパイルもその様に考えて山本魔導の設定をゲームに取り入れたのでしょう

2021年8月7日追記:ルルーを格闘家にしたのは山本先生の小説ではなく「魔導物語R」だと読者様から指摘を頂きました。訂正してお詫びいたします。

本作のオリジナルキャラクターであるサタンの双子の弟、ルシファーがアルルの師匠(魔導学校の先生)という立ち位置でアルルが彼に恋しており、その描写はちょっと苦手でした😅

ルシファーは強大な魔力を持ちつつも思慮深く、穏やかで生徒思いの性格、何より「アルルから想いを寄せられている」という、まさに「理想化されたサタン」みたいなキャラクターでした(笑)

サタンとは仲が悪く、彼と喧嘩する場面はダメな魔王vs賢い魔王みたいな構図になっています(どっちがどっちかは聞くな😅)

そんな山本魔導シリーズで筆者のオススメは「新魔導物語 第3巻 シェゾと悪の華」です。

こちらは、シェゾが闇の魔導師となった経緯を描いた「魔導物語S」のその後を描いたお話で、敵は原作ゲームと同じく「ルーンロード」です。

シェゾとルーンロード

「シェゾと悪の華」口絵より

彼は「魔導物語」シリーズのみに登場するキャラクターで、シェゾの先代闇の魔導師です。

…というか、シェゾを闇の魔導師にした(いわゆる闇堕ちさせた)張本人です。

「一つの都を滅ぼした」というシリアスな設定を持つためかぷよシリーズには登場せず、(セガぷよ本編未登場の)旧ぷよキャラ達が多数登場した「ぷよクエ」でも復活が絶望的なのが残念です😫(魔王であるサタンでさえ、町を滅ぼしたという設定はありません。くだらない理由で世界を灼熱地獄にした事はあるけど)

ぷよ・魔導物語シリーズでは珍しく「生粋の悪党」とも言えるのがルーンロードで、織田魔導では「最早人ですらない、邪悪な魂の集合体」として描かれています。ワルプルギスの夜かな?

それはそれで面白かったのですが、そんな彼を山本魔導では「邪悪ではあるが、ユーモアもある一個人」として描いている点が見所です。

闇の剣を懐柔するルーンロード

「新魔導物語3シェゾと悪の華」挿絵より

山本魔導にしろ織田魔導にしろ「ルーンロードは生に対しての執着が人一倍強く、死後も他者の身体と意識を乗っ取り復活しようとしている」という点で共通しています。

このまま版権問題という闇に葬られていた方がシェゾの身は安泰かもしれませんが、いつかルーンロードの執着が報われて(?)復活するところを見てみたいですね。みんな、「ぷよクエ」のアンケに「魔導物語とのコラボキボンヌ」って書こう!

そんなワケで山本魔導は個人的に苦手なところもありましたが、ぷよシリーズの礎の一部を築いた(ルルーとラフィーナの運命を決定づけた)偉大なライトノベルでした。

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コメント (4)
  1. 通りすがりA より:

    こんにちは。私もこの前ネットで知って驚きました。山本先生ご冥福をお祈り申し上げます。

    角川ノベライズ版新シリーズ二巻は初めて買った小説なのです。
    おっかない嫉妬BBA(18歳です)なイメージで苦手だったルルーを好きになったきっかけでした。

    ルルーが格闘家設定ってARSが先だと思ってたんですが山本版が先だったんですね!(正確には格闘家じゃなく格闘技が得意なお嬢様)
    山本先生無印時代PC98版を取り入れたせいで「角川版シェゾは一度アルルに殺されている」設定で、なんかすごい一人だけ世界観が違うキャラになってるなと>シェゾ
    ノベライズのアルルは原作より先にお子様化したんですがあのキャラで人殺ししてるのかよ・・・:(;゙゚”ω゚”):ってなりますよね。
    新シリーズでは「シェゾを殺した」設定はなかったことになりましたが(笑)

    ルシファー先生だけじゃなくオリキャラ♂からモテモテだったアルルもちょっとなぁと思った当時。
    当時は知らなかったのですがルシファー先生はメアリー・スーなんですよね。
    今やったら炎上しそうです。昔はおおらかですよね。(あの頃のゲームノベライズで公式カプが破局して主人公が他の女と駆け落ちするというものがあったり)

    では失礼します。
    追伸
    スーパーぷよクエプロジェクトの新キャラの世界が現代もしくはSFっぽくてちょっとげんなりしている私です

    1. akinoruiP より:

      通りすがりAさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございますm(__)m

      >ルルーが格闘家になった経緯
      もう一人読者様からコメントを頂いたのですが、どうやら魔導物語Rの方が先だった様です、すみませんm(__)m(記事にも訂正を入れました)。出た順としても、そちらの方が先でした。某所で「ルルーが格闘家になったのは山本先生の小説から」と紹介されていたのでずっとそうなんだと思っていましたが…(汗)
      魔導Rも(ソフトはあるのですが)まだプレイしていないのでいつかちゃんとプレイしてみようと思います(^^;)

      >山本先生無印時代PC98版を取り入れた
      他のシリーズは中古で集めたのですが、無印だけ持っていなくて15年位まえに学校の図書室で借りて読んだきりなので、実はあまり内容を覚えていないのですがそんなことになっていたんですね(^^;)
      多分シェゾは「魔導水晶」の力で復活したんでしょう(;゚Д゚)そういうことにしておきます(^^;)

      >ルシファー先生
      当時はメアリー・スーという言葉を知らなかったのですが、今考えると明らかにメアリー・スーですね(^^;)
      改めて小説を読み返すと「理想化したサタンだなぁ」と思ったのですが、当のサタン自身はルシファーの当て馬のように見えてしまうところがあって少しかわいそうでした。
      今やったら炎上しそうなキャラだと思うところもあるのですが、現状「彼以上のメアリー・スー」とも呼べるまぐろが一向に炎上しないのを見ると、この界隈は比較的穏やかで炎上とはほぼ無縁なのかもしれません。(ぷよクエ関係の不具合でTwitterが荒れることはありますが)

      >スーパーぷよクエプロジェクト
      新キャラはシルエットだけなのでまだよく分からないですが、背景は確かに現代風でしたね。
      近年の動向を見るに、現セガぷよスタッフさんたちは旧ぷよや魔導、それらを元に作られたプリンプの世界観にあまり興味関心がないのでしょうね💦
      「ぷよシリーズで現代を描くな」とまでは言いませんが、アルルやアミティたちを出すのであれば元の世界観も忘れないでいて欲しいです(^_^;)

  2. 通りすがりの人 より:

    ルルーを格闘家として描いたのはPC98で出た魔導物語ARSが最初ですね。
    小説の第一巻はその半年後にリリースされています。

    山本剛先生は、当時出ていたぷよぷよ、魔導物語(1-2-3、ARS、ゲームギア版)の過去シリーズをきちんと把握した上でうまくお話になるように纏められていましたね。
    新、超と続くにつれて、その時その時でリリースされていた最新タイトルを取り入れた内容だったのがライブ感あって楽しかった記憶があります。

    1. akinoruiP より:

      通りすがりの人さん、こんにちは。コメントありがとうございますm(__)m

      >ルルーを格闘家として描いたのはPC98で出た魔導物語ARSが最初
      おおお、そうだったんですね。ご指摘ありがとうございますm(__)m
      某所で「ルルーが格闘家になったのは山本先生の小説から」と紹介されていたのでずっとそうなんだと思っていましたが、調べると確かに魔導物語Rの方が出たの先ですね。記事の方も訂正いたしました。

      筆者は全シリーズリリース後(2003年)くらいにこの小説の存在を知ったのでライブ感は味わえなかったのですが、小説でアルルたちと出逢えた事が嬉しかったです。

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