ぷよぷよファンブログ

オトナプリキュアにモヤる理由

ぷよクエのプリキュアコラボに便乗したオトナプリキュの感想第2弾です。前回書きそびれた事など。

ほぼ酷評ですので、本作が好きな方は読まない方がよいかもしれません。

元ヒーローなら変身できなくても戦えよ!!

第2話で夢原のぞみがついにキュアドリームとして復活を果たすわけですが、その前の心理描写が私はあまり好きではありません。

現れた謎の影を前に、キュアドリームだった自分を思い出しながら「あれは昔の話…もうプリキュアにはなれない」と考えているんですよね。

恐らく、プリキュアを引退してから4〜10年程ブランクがあると思うので、敵を見て一瞬怖気づくのは仕方ないと思います。

でも、元ヒーローなら、変身できないならできないなりに戦うという気概を見たかったですね…。

(一応フォローしておくと、謎の影が現れた時に自分の教え子達を見つけて逃げるように指導したのは良かったと思います)

例えていうなら、ピーチ姫が攫われたのに、「スーパースターがあれば無敵になれるからクッパと戦えるけど、スーパースターがないから無敵になれなくてクッパと戦えない!」とかほざいているマリオを見ているような気分。

仮にも元ヒーローなら、変身できないならできないなりに戦えよ!

プリキュアは格闘戦士だったはずですが、「格闘技も変身してからでないと使えない」というような縛りでもあるんでしょうか…?💧

逃げているうちに影に囚われて眠らされそうになっているところに、教え子との約束を思い出してキュアドリームに変身、無敵状態であっさり敵を倒してしまいます。

「プリキュアに変身できちゃった」と嬉しそうな夢原のぞみ。

……筆者はプリキュアをシリーズをごく一部しか見ていないのですが、毎シーズンこの調子なのでしょうか?

視聴者は(少なくとも筆者は)無敵ではなくても頑張って戦うヒーローを見たいのであって、変身して無敵の力を振るうヒーローが見たいわけではありません。

「変身して敵と戦う」という事は命懸けの任務であるはずですが、そんなリスクなど存在しないかのように嬉しそうな姿には違和感しかありません。

…まぁ実際、(他シーズンは分からんけど5のメンツにとっては)プリキュアとして戦う事は命懸けではないのかもしれめせん。だから、せっかく卒業できたはずの「プリキュアとして戦う」という使命を喜々として受け入れたのでしょう。

前回、「中学生にもなって全能感を持っているプリキュアヤバくね!?」と書きましたが、社会人にもなって、中学生(≒プリキュア)だった自分の方が凄いと思っている夢原のぞみはそれ以上にヤバいかもしれません。

変身ヒーローは変身して変身して戦ってなんぼなのは分かりますし、制作側も見る側も「もう一度プリキュアに変身して戦う夢原のぞみが見たい」のは分かります。

しかし、スーパースターをとって無敵にならなくてはクッパと戦えないマリオに価値がないように、「変身して無敵(プリキュア)にならなければ戦えない、戦おうともしないヒーローに価値はない」と言ってしまうのは言い過ぎでしょうか…?

第3話は面白かっです。患者と真摯に向き合う水無月かれんの事は素直に応援したくなりました。(本音を言うと、声優さんがcrystal以降のセーラープルートと同じ方だったからというのもあります。「もう一人のセーラープルート」を見ているような気持ちでした)

…しかし、敵が現れてキュアアクアとミルキーローズに変身して戦うところはとってつけたような印象がありました。やっぱり無理があるよ、この企画…。

第4話、ぷよクエにも絶賛登場中のスプラッシュ☆スターの二人がサプライズ的に登場。

ゲストかと思いきや、彼女達が主役でした。「この二人も子供の姿に戻って戦うんだろうな〜」と思っていたら変身しない(できない)まま敵から逃げて終了。ええ~⁉

夢原のぞみの時も思ったけどさ、引退したとはいえ、あなたたち元ヒーローなんでしょ⁉

変身できないならできないなりに頑張って敵と戦ってよ!!!!!

そりゃすでによぼよぼの婆さんとかなら仕方ないけどさ、せいぜいまだアラサーでしょ⁉

彼氏がいるとはいえ妊娠しているわけでもないですし、体力的にまだまだ戦えるはずなのに、何故逃げてばかりで戦おうとしないのでしょうか?

敵を倒す必殺技は変身しなければ使えないかもしれませんが、格闘戦士のプリキュアなら、変身しなくても体を張ってある程度は戦えるのではないでしょうか?

敵を倒せなくても、自衛のためくらいには戦ってほしかったです…。

(一応フォローしておくと、彼女たちとブンビーの絡みは面白かったです)

この先(5話以降)はまだ見ていませんが、彼女たちも変身できない間は逃げてばっかりだったくせに、プリキュアに変身できるようになった途端に喜々として戦いはじめるのでしょうか…?💧

はあ~…くっだらね。

変身して敵と戦うことのリスクも啓示しなければ、変身できなければ戦おうともしないくせに、変身して無敵状態になった途端喜々として戦い始めるヒーロー、それがプリキュアなのかと思いました。

すでにそれを「ヒーロー」と呼んでよいのかは甚だ疑問ですが、版権側は「これがプリキュア」だと思ってアニメを制作しているんですよね?

以前、プリキュアの版権元の一つであるABC朝日放送の不誠実さには腹が立ちましたが、やっぱり版権元が不誠実だと作品も不誠実な内容にしかならないのかもしれません。

まだまだアマチュアだけれども、プリキュアを反面教師として、自分は誠実に作品作りに挑みたいと思いました。

(再度念押ししておくと、夢原のぞみもS☆Sのふたりも、元ヒーローとしての描き方に違和感があるだけで、「働く大人」としては誠実に描かれていると思います)

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