ぷよぷよファンブログ

魔導物語 フィアと不思議な学校総評1

令和のぷよぷよフィーバー

泣いても笑っても何しても(!?)「フィアと不思議な学校」は2003年にアーケードが稼働した「ぷよぷよフィーバー」以降、ここ約20年来の「メインキャラを一新したぷよぷよ・魔導物語」の集大成的な位置づけにあるゲームだと思うので、この界隈のファンで、本作のことが少しでも気になっている方にはプレイしてみて欲しいと思います。

©IDEA FACTORY/COMPILE HEART/STING ©D4Enterprise Co.,Ltd. ©SEGA

発売前から思っていたことではありますが、本作は「メインキャラを一新した学園モノ」という点で、「新作の魔導物語」というより「令和のぷよぷよフィーバー」と表現したほうが筆者としてはしっくり来ます😅

そんな「ぷよフィ」と「魔導フィア」、どちらがより「魔導らしさ」を感じられたかと言えば……

意外な事に、セガの「ぷよぷよフィーバー」の方かもしれませぬ😅

以下、それについて詳しく解説します。

演出面

メインキャラを一新されたこと自体は当時は嫌だったし悔しかったけど、増幅ボイスからのフィニッシュ時に頭文字ダブりという演出を「ぷよフィ」が採り入れたのを聞いた時は感動したんですよね。

「魔導物語」と「ぷよぷよ」両方の生みの親である「コンパイル」ですらやらなかった「魔導物語が由来の演出」を、別会社のセガが「ぷよぷよ」で実現した、これは凄い事だぞと。

メインキャラを一新したくせに「世界観は魔導物語と同じ」と言われても、「肝心のキャラがいないのに、世界観は同じと言われても納得できねーわ!!」とか思っていたのですが、この演出を聞いて「世界観は同じというのはガチだった」と納得しました。

「ぷよフィ」にはゲスト的にアルルも登場していたので、アルルを使うと「ダイアキュート」からの、「ファファファイヤー!」のような掛け声を聞けて、「ぷよぷよ」をプレイしているはずなのに「魔導物語」をプレイしているかのような錯覚を覚えて、そこも面白かったんですよね。

…そんなわけで「増幅ボイス」からの「次の呪文で頭文字ダブり」は「魔導物語」の世界観を演出する重要な要素の一つだと思っていたのに、「魔導フィア」がそれをガン無視していたことにショックを受けました😰

それどころか、「魔法を使っている」という設定のはずなのに、「熱いのいっちゃうよぉ!」とか「これは結構痛いよぉ!」のような掛け声ばかりで「ファイヤー!」のような呪文を一つも言わなかったことが残念です。

せめて大魔法を使った時くらいは「ファイヤーバースト!」のような呪文を叫んでほしかったです…。

いちおー、

  • 体力が減ってくるとキャラの表情が辛くなる
  • ダンジョン内で満腹ゲージが0になるとマップ画面の端が赤くなる

という演出はありましたが、今時のゲームはだいたいどれもそのような演出を行っているので、それらを見ても「魔導物語らしい」とは思わなかったです…。

ぷよフィでは過去作のBGM(カーバンクルのテーマ)も一曲使われていましたが、魔導フィアは過去作のBGMが一曲もないですしね…。

「古代魔導学校」のメンツは先生も生徒も(ごく一部の例外を除いて)皆同じ校章をつけていましたが、旧作のぷよ・魔導シリーズにはそのような文化はなかったはずなので、これは間違いなく「ぷよフィ」の影響だと思われます(私が知らないだけでこれが今時の学園モノのトレンドなのかもしれませんがwww)

ストーリー進行中にカーバンクルが画面でぽよぽよ踊っていたのは旧作ぷよを思い出す演出で、そこは懐かしかったです。

ストーリー

「ぷよフィ」では、特定の条件を満たすとはらはらコースの隠しボスとしてカーバンクルが登場したり、わくわくコースのアミティがご褒美をもらえずバッドエンドを迎えたり、事件の真相に気づいたラフィーナがアコール先生からボコられてしまったりと、「ぷよSUN」オマージュだと思われる内容になっていました。

(ぷよSUNのアルルはサタンは倒したけど、カーくんのせいで太陽が再び巨大化してしまい、元通りの世界を取り戻すことができなかった。つまり、「旅のリターン=ご褒美」をもらえなかった。シェゾは元通りの世界は取り戻せたけど、サタンからボコボコにされてしまった)

…一方、魔導フィアでは、ストーリーも旧作との繋がりやオマージュを強く感じさせるようなものはあまりなかったと思います。

フィアの祖母がアルルであるかのような匂わせはありましたが、非っ常に申し訳ないのですが、筆者はシリーズモノにありがちな「親世代から子世代へと受け継がれるストーリー」みたいのがあまり好きではなく…。もし本当にフィアがアルルの孫だったとしてもあまり嬉しくはありません…。

 

また、「はちゃめちゃ」という言葉を多用しすぎていて「そんなに『はちゃめちゃ』『はちゃめちゃ』ってふつう言うかなぁ…?」と不自然さの方が気になってしまいました😅

そんなわけで「ぷよフィ」と「魔導フィア」では「前者の方が魔導らしさを感じた」という話でした。

…言うて、「ぷよフィ」ももう20年以上前のゲームですし、時間が経てばその分元の作品から乖離するのは自然なことなのかもしれません。

魔導フィアは(ハリー・ポッターの影響を受けている)今時の学園ファンタジーに「魔導物語のキャラや要素がゲスト出演するゲーム」という感じで、本質的には旧作とはあまり関係のない、全く別の作品だと思います。

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