やりました、魔導物語フィアと不思議な学校、ついにクリアです!
発売から約半年…こんなに長く遊べるなんて、なんてボリューミーなゲームなんだろう(こんなにクリアに時間かかったのお前だけだよ!)
実際にクリアまでにかかった時間は(エンディングを見るのも含めて?)43:33でした。ゲームオーバーになった回数は、第一章のスケT戦で1、第六章のアウルベア兄弟戦で1、第七章で黒幕相手に1、塔の途中で1,ラスボスに1、の合計5回でした。
例によって感想を色々書きたいところではありますが、クライマックスのネタバレをスクショをペタペタ貼りまくって記事を書くのはさすがに気が引けるので、スクショはあまり重度のネタバレにならなさそうな部分だけをごく一部引用することにします。
なお、文章ではガッツリとネタバレを含みますので、以下は閲覧注意です。
崩れ行く日常、ついに本章を現した“黒幕”の目つきが完全にイッちまっているのが面白かったです(スクショ貼りたいけど我慢…!)。セガぷよのイラストもかわいいですが、やっぱりコンパイルぷよファンとしては戸部さんの描かれた繊細な一枚絵が絶品ですね!😆
血の付いた魔導書が見つかる…というのはセガぷよではやらなさそうなショッキングな展開ですね。
トットが死にかけて精霊として延命する…というのは、うっかりネットのネタバレを踏んでしまって知ってはいたのですが、フィアたちがそのために奮闘するものだとばかり思っていたら、すでにその事後の話だったので驚きました。
窮地に陥った仲間を救うために、仲間の身体と魂を切り離す…という展開は「マギアレコード(まどマギの外伝)」のアニメ版を彷彿させる展開です。
その結果、魂の保存には辛うじて成功したものの、身体の方は異形の怪物へとなり果ててしまう……というのがマギレコの展開でしたが、本作のトットもまた、魂はほぼ原形をとどめているものの、身体の方は異形の怪物へとなり果ててしまっていました。
マギレコでは、魂を失った異形の怪物は蚕(人に世話をされないと生きられない家畜化された昆虫)の姿をしており、マギウスという魔法少女3人組によって「人工魔女」として育てられることになります。
魂を失ったトットの身体もまた、本作の真の黒幕である「大魔導師スージ・トゥクル」の手によって「人工魔王」として育てられた……と言えるかどうかはやや微妙なところではありますが、邪悪なドラゴンのような姿をしていました。
マギレコでは身体と魂を切り離された少女は、異形の怪物(魔女)と化してでも自身の姉を救おうとしていたのですが、トットの身体もまた、異形の怪物(魔王)と化してでも守ろうとしていたものが、「大切な“あの子”との約束」……一輪の花だったことが切ないですね…。
…そんなわけでクライマックスは「魔導らしさを感じる」というよりも、アニメ版「マギアレコード」を思い出す展開(※)でした😅
※アニメ版と断ったのは、マギレコは元々ソシャゲであり、アニメ版とゲーム版とでは設定が少し違うためです。
旧作と比較して考えるなら、トットとローズマリの物語はダークマターとウィッシュの物語の比較的逆バージョンというところでしょうか?
ダークマターは50年もの間、復讐の念を募らせて異形の怪物と化し、再びウィッシュへと襲い掛かったわけですが、トットの身体は異形の怪物と化してもローズマリを想い続け、今回数十年ぶりに彼女との約束を果たすことができたわけですから…。
……ウィッシュは魔導のチカラで外見だけは孫(ウィッチ)と変わらぬ若さを保ち続けていたわけですが、ローズマリにはそれができなかったのでしょうか? これが魔女と人間(魔導師)の違い??
それはそうと、魔王について「ツノが生えてるとか全身があかいとか」いうのを期待していたウィルが、ツノも生えていないし全体的に濃い緑っぽい色彩の「異形の怪物」を見て「魔王」と呼ぶのはやや強引ではないかと思いました😅
ぞう大魔王には「思ってたんと違う」と言っていたのに、そこは違和感なかったんかい!?
ウィルが勇者なのは割と王道だと思っていたのですが、まさかパーティメンバーの一人を魔王として描いてくるとは予想外でした。
本作にはキャラ事に属性があり、フィアとウィルは炎でトットは木と、前者は後者に対して有利な属性として設定されているんですよね。
フィアが炎属性だったのは持ち前の「幸運」だったのかもしれませんし、ウィルは生まれながらの勇者(魔王を倒すべくして生まれた存在)なんだなと思いました。
筆者がラスボスに挑んだパーティももちろん、フィア、リーナ、ウィルの三人でした。
キャラごとの属性とかあんまり意味ないとか思っていたのですが、ラスボス相手に有利に戦うためにフィアとウィルをパーティに組み込むことは非常に重要でした。
リーナは水属性ではありますが、豊富なサポートでフィアたちを支援できるのでパーティにいれました。本当はサポートにトットを使いたかったのですが、回復魔法を覚えなかったので入れませんでした。彼が回復魔法を使えないのは、「そもそもそれが使えるならこんなメに遭わずに済んだ」ということなんでしょうね…😭
ラスボスのダンジョンとして塔が出現するのはサタンのいる「魔導の塔」を意識したのでしょうか…?(本作にサタンは最後まで登場しませんが)
黒幕は最後までフィア達から舐められてる(?)感じでしたが、カーくんのビームを防いだのは前代未聞というか、地味に凄い功績だと思います。少なくとも私は「カーくんのビームを防いだキャラ」をはじめて見ました。
カーくんのビームを防いだだけでも、彼はサタンより優れた黒幕だったのかもしれません😅
本来なら何十年も前に不慮の事故で亡くなるはずだったトット。
彼を救ったのは、トットとローズマリの同級生であり、後に大魔導師として語られることになるスージ・トゥクルだったわけですが、コイツ一体なんだったんでしょうね⁉
魂の抜け殻と化したトットの身体を異形の怪物として育てていた(※)こといい、人々から崇められる一方で本当に人類の味方なのか疑わしいところといい、「魔導らしいキャラ」というよりも、マギレコのマギウスを彷彿させる存在です。
※もしかしたらスージにはトットを異形の怪物に育てるつもりはなく、結果的にそうなっただけなのかもしれませんが。
マギウスは「世界の理を書き換える救世主」として魔法少女たちから信仰を集め、魔法少女たちを手下として使役していた一方、自分たちが「使えない」と判断した魔法少女のことは「人工魔女の餌にする」という非道もやっていたので、ひょっとしたらスージ・トゥクルも……いや、この話はやめておこう…。
本作の序盤では「大魔導師の正体はアルル=フィアの祖母」であるかのようなにおわせがありましたが、終盤で描かれる「大魔導師」の所業は到底アルルがやったとは思えない非道なものです。
これは一体どういうことなのでしょうか?
「闇の魔導師」と一口に言っても、シェゾとルーン・ロードの少なくとも二人が存在するように、本作で語られている「大魔導師」も実は二人いて、一人は「フィアの祖母=アルル」、もう一人は「スージ・トゥクル」。両者はまったくの別人であるにもかかわらず、肩書が同じであるが故に、作中のキャラたちが両者を混同して語っているのではないか? …と、筆者は今のところ考えています。
スージ・トゥクルとは結局何者だったのか、性別も年齢も容姿も何もかも最後まで分からないままエンディングを迎えてしまったのが少し残念ではありましたが、恐らく彼(?)はウィスターを絶対悪として描かないために出したギミック要員みたいな存在で、深く追求してもあまり意味はないんだろうと思います。
(結果論ではありますが)真魔導の創造主が構想のなかでのみアルルたちの真のラスボスとして語られていたように、スージ・トゥクルもまた、「物語の構想の中にのみ登場する真の黒幕」なのかもしれません。
読者様から「本作のヒロインはローズマリ」だと伺っており、そのコメントを読んだときは「え、そうなの??」という感じでしたが、実際にゲームをクリアしてみたら本当にローズマリがヒロインでした😂
メインキャラクター一人一人に謎や秘密があって、それが各章ごとに少しずつ明かされていくのは面白かったです。
ただ結局、第一章でフィアは「魔導師になるのは目標だけど、やりたいこととは違うと思うんだ」と語っておりましたが、結局彼女が最後まで「魔導師としてやりたいこと」を見つけられなかったのは残念です…。
本作については「ストーリーを一通りクリアした」というだけでまだまだやり残したことはたくさんありますし、それらをプレイしたらまた感想を書くかもしれないし書かないかもしれません。
とりあえず、ここまでのプレイで本作について書きたいことがまだ色々ありますし、「ぷよフィ」でメインキャラが一新されて以来のここ約20年間の思い出話を次回以降諸々書きたいと思っています。
…アウルベアの言っていた「大魔王」の正体はやっぱり「ぞう大魔王」でしたよっと。フィアたちもガッカリしていたけど、私もガッカリだよ…。どうせそうだろうと思っていたよ!
まぁ、本作の「魔王」は意外な人物だったので、大魔王は予想通りの相手で良かったのかもしれません。