最後の仲間と思われるエスカ加入までプレイした時点での本作のシステム面の感想です。
あくまで途中までプレイした時点での感想なので、クリアしたら考えが変わる可能性があります。
Amazonやyou tubeではすでに芳しくない評価も飛んでいるようですが、ここ約10年のこの(セガぷよ含む)ぷよぷよ・魔導物語シリーズのゲームとしては丁寧に作りこんである方ではないかと思いました。
まず、ダンジョンに配置してあるオブジェクトを壊してアイテムを入手できる点に感動しました。
「え、ダンジョン探索系RPGなんだからダンジョンにあるオブジェクトを壊してアイテムを入手できるとか当たり前じゃない?」と思うかもしれませんが、その「他ゲーなら当たり前のようにある要素」がないことがあるのがこの界隈の不思議(「ぷよぷよクロニクル」っていうんですけど…)
ぷよクロでは「ダンジョン内のオブジェクトを壊してアイテムを入手する」ことさえできなかったので、それができただけでも本作は好評価できると思います(^_^;)
RPGでおなじみの「釣り」が、この界隈のゲームでもやっっとできるようになりました。
今のところ、釣った魚は換金くらいしか使い道がないようですが、ダンジョン攻略の合間にちょこちょこと楽しんでいます。
種や肥料を撒いて作物を育成できるようになりました(厳密に言えば、植物の育成自体は魔導物語3の頃からありましたが)。
ダンジョン攻略をする傍ら、サブ的に作物を育てるというのはルーンファクトリー等でもおなじみのシステムですね。さすがにルーンファクトリーと比べると作物の育成は簡略化されていますが、育った作物を収穫できるのは楽しいです。
「わくぷよ」や「聖魔導」でもおなじみだった「合成」システムは今作でも健在。わくぷよではMPを消費しましたが、今回はアイテムを消費するだけでMPの消費はないっぽい…? まだ序盤なので大したアイテムは作れていませんが、これから色々作れると思うと楽しみですね。ぷよクロ? ああ、そんなゲームもあったなぁ…。
「聖魔導」ではププルがカレーを作るシステムがありましたが、今作もそれを踏襲したのか、フィアがカレーを作ることができます。材料が揃いそうで揃わなくて、カレールーやごはんがわんさか手に入る一方で、具の方がなかなか手に入らず、まだ一つしかカレーを作れていないのがもどかしいです。中盤くらいになれば沢山カレーを作れるようになるのでしょうか?
amazonやyou tubeでは厳しい評価をされている方もいましたが、この界隈のゲームとしては歴代No.1の作りこみだと思いました。「最高レベル」とかではなくて、間違いなく過去最高、No.1の作りこみです。
そうなったのは単純にゲーム機の性能が向上したからというのもあるでしょうが、それ以外の面で評価すべきは、今までは2Dなら2D、3Dなら3Dでしかキャラクターを表現してこなかったのですが、本作では3Dと2Dの両方を駆使してストーリーを再現している点にあります。
上の画像を見ていただければわかりやすいと思うのですが、3Dではキャラクターの全身を映してフィア達の動きやリアクションを表現する一方、2Dではキャラクター達の詳細な表情を描いています。2Dもただの静止画ではなく、ライブ2Dとして微妙に動きがあり、キャラクターを生き生きと感じることができます。つまり、3Dと2Dの「いいとこどり」をするような形でストーリーを描いており、それはこの界隈としては初の試みだと思いますし、そこは高く評価してよいと思います。
「新キャラたちに魂を吹き込もう」「プレイヤーにフィアたちを好きになったもらおう」という制作陣の愛と熱意が伝わってきますね。
フィア達のキャラデザはセガぷよのアルルたちと比べて細かいと思いますが、3Dモデルでもその細かい装飾などがよく再現されており、今年セガから配信開始された「ぷよぷよパズルポップ」の3Dと比べても、フィア達の方がクオリティが高いと思いますし、かわいくデザインされていると思います。
Amazonやyou tubeでも指摘されていた事ですが、これについては筆者も同意です。
魔導物語といえば、呪文をボイスで唱えることですよ。しかし何故か今作では呪文を唱えません。
たとえば、「ウォーター」を使うときは「ひやっとするよぉ!」とフィアが声を発するだけで、「ウォーター」とは言わないんですよね。大魔導を使うときでさえ「ちょっと下がってなさい!」みたいなセリフボイスになっており、呪文そのものは唱えません。
こんなの魔導物語じゃなぁぁぁあ~い😭
これが今時のおしゃれな演出なのかもしれませんが、そうじゃないだろ! 「魔導物語」である以上、呪文はちゃんと言わなきゃアカンよ! スキル攻撃は呪文を唱えないにしても、せめて目玉の大魔導くらいはちゃんと呪文をボイス付きでしゃべって欲しかったですねぇ。
セガぷよは律儀に「アクセル、アクセル、アクセル、アクセル、ばばばばばよえ~ん」のような、「最大4回の貯めボイス」からの必殺技時「貯めボイス分の頭文字ダブり」という「魔導物語」が由来の演出をやっているのに、何故本家本元の「魔導物語」最新作でそれをやらないんでしょうか?(この問題点は聖魔導にもあてはまることですが、何故か今作でも改善されませんでした)
ローグライク風な作風を見るに、ゲームシステム的には「魔導物語」ではなく「わくぷよ」寄りということなのかもしれませんが、「わくぷよ」でもちゃんと(ホット、コールド、ショック以外の)呪文はちゃんと唱えていましたよ。なんかもっと「魔法を使っている」という実感が欲しいのですが、それがあんまり感じられないのはマイナスですねぇ。
マップの表示がわくぷよと比べて雑で分かりにくいです。聖魔導と同じレベルです。
わくぷよの時は、行き止まりの箇所に白い縁取りがされていたが、聖魔導と本作には白い縁取りがないので、どこが行き止まりでどこが通路なのかマップ画面を見ただけでは判別できないようになっています。
オーブが貯まるとできるらしいのですが、そもそもオーブの発生のさせ方が説明書読んでもいまいちよく分かりませんし、オーブが揃ったように見えても、発動に必要なオーブとは微妙にデザインが違うらしく発動できなかったりと分かりづらくてモヤモヤします。
ちゃんと理解できれば爽快なのでしょうか?
これが一番、操作方法が分からん…全然思うようにフィアたちを配置できないので、発売直後に公式がやってたキャンペーンも応募できなかったよ…残念…。フィアの拡大写真をとるので精一杯でした。
ざっとこんなところでしょうか。
今のところ、「魔導学校の管理下にあるダンジョン」を何度も行き来しているだけなせいか、ダンジョン攻略にあまりわくわく感がないのも残念に感じているところではありますが、それはまぁ、今後に期待という事で!
フィア魔導の評価よりも、管理人さんのぷよクロ批判がちくちく来ます(笑)
(SS魔導より楽しめた人間だったので)
通りすがりさん
コメントありがとうございます。
Oh…そうだったんですね。SS魔導はプレイしたことがないのですが、そんなにひどいゲーム性だったのでしょうか?💦
SS魔導の感想も、人によって分かれると思います。
丁寧に作ってあって、RPGとしては十分に良い点数を付けれるとは思うのですが…。
だんだんと壮大になっていく王道ストーリーは、正統派RPGとして評価できますが、これ自体が意見が分かれる部分でもありますね。
ゲーム内容が、シナリオに引っ張られちゃっていたので。
クロニクルは自分の好きなメンバーを編成できる時点で楽しかったんです。
クリア後の影ボスの手ごわさもやりがいがありましたし。
(もちろんクロニクルはクロニクルで不満点もありましたよ)
そうなんですね。
SS魔導も、機会があれば(自分のプレイ可能な環境で復刻されれば)プレイしてみたいです。
クロニクルは、セガぷよとしては初の3Dになったキャラたちはかわいかったんですが、それ以外はあんまり…って感じだったので、通りすがりさんのコメントを読んで「そういう楽しみ方もあったのか」と驚きました。
SS魔導は全体で見れば面白いんですが、とにかくキャラ贔屓が酷いのが問題でした。
ユーザー人気はアルル・シェゾの二枚看板なのに、SS魔導スタッフがシェゾ嫌いラグナス・ルルー推しでゲームでもエコ贔屓。
この二人があからさまに有能で、シェゾは性能シナリオ共に酷い扱いを受けています。
本来やりたかったシナリオが諸事情でクトゥルフ神話ベースに大幅変更(後に本来のシナリオを真魔導として小説で発売)されたのも、魔導物語の世界観としてはどうなんだ?と賛否両論だった気がします。
名無しさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
>SS魔導スタッフがシェゾ嫌いで扱いが酷い
そんな感じの噂は聞いたことあります。
真魔導物語の著者である織田さんはルルーが一番お好きなようですし、真魔導でもシェゾはやや冷遇されていましたね。
「フィアと不思議な学校」でも「闇の魔導師は倒そう!」的なセリフがフィアたちから出てくるあたり、織田さんの「闇の魔導師嫌い」は相変わらずなのかもしれません😅
>SS魔導スタッフがシェゾ嫌い
それは根も葉もないデマです。
シナリオの内容を気に入らなかった少数の人が声高に叫んでいただけのただの思い込みですよ。
織田さんはルルー好きというよりも、格闘ファンなので小説ではルルーのバトルシーンの描写だけ詳しくなっていただけ。
そもそも、シェゾというキャラクターは「ひどい目に合っても面白くなってくれる」キャラなので、他のキャラよりもオチになるように回りやすい人なのです。
シェゾは悪役もギャグもこなせる杞憂なキャラなので、私としてはかっこいい配役だけの方が違和感ありますし、そっちの方がスタッフの妙なえこひいきを感じてしまいますね。
通りすがりの人さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
>SS魔導スタッフがシェゾ嫌いはデマ
なるほど、そういう事でしたか。
織田さんはルルー(正確に言えば「格闘女王」)が「最も好き」だと真魔導物語第一巻のあとがきで仰っていたので、それは間違いないと思います。
>シェゾはひどい目にあっても面白くなる
程度の度合いにもよると思います。あんまりやり過ぎるとカッコいい彼が好きなファンは怒るかもしれません。
>シェゾは悪役もギャグもこなせる杞憂なキャラ
恐らく誤字だと思いますが、ただしくは「器用」でしょうか。それについては私も同意見です。ただ、その器用さを保つにはバランスが大事だと思います。
クール過ぎても、壊し過ぎてもいけません。
自分ではプレイしていないので、SS魔導がそのバランスを保てていたのかどうか、筆者的には何とも言い難いところではあります。
新作にあんまり期待してないので
わくぷよのリマスター作って欲しかったり。
確か、魔導時代のイラストが版権の問題で使えないんでしたっけ、、
ウィグ良いさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
未だにこの界隈で「わくぷよ」を超えるRPG or ローグライクゲームは出そうにありませんね💦
若い人たちがプレイしやすいように、リマスター版が出てほしいところではありますねぇ。
わくぷよの版権はセガにはないそうなので…実現は難しいかもしれませんが…。